Hootenannyの1日をストーリー仕立てで作ってみました。
参加できなかった方も、参加した方も、もう一度フーテをお楽しみください。


野音
 ほんの数年前まで、インターネットで「フーテ」「関フォー連」「シングアウト」で検索しても、何にも出てこなかった。すごく淋しかった。
 神大のホームページを作ろうと思った最大のきっかけになったのはこの右の1枚の写真。3年の時(84)のフーテナニーで撮った写真で、今でもすごく気に入ってる。
 あれから今年でちょうど20年。もういちど同じアングル(ちょっとズレちゃったけど)から撮影できる日が来るなんて夢にも思ってなかった。
それでも野音は全く変わらずに僕達を迎えてくれたよ。

 



←搬入
 空っぽのステージの上に少しずつ機材が運ばれ、ステージが出来上がって行くまでが好きだ。これからとんでもない事が始まる予感で、わくわくする。
 この日もこの瞬間に今回のフーテナニーは成功するって思った。

座席
 どうしても、このアングルが撮りたかったんだ。20年前に取り損ねたから。野音の座席をこの角度から見ると完全にアートだと思うんだ。傾斜といい、座席の間隔といい…。


←看板
 時代が変わったと思ったのはこのシンボルフラッグ。時間と場所さえあれば、本当は吊り看も作りたかったな。発泡スチロールを削って、粉だらけになって前日の夜遅くまで作ってたっけ。完成寸前に誰かがパーツを踏んで壊しちゃったり、当日組み立てようとしたら部品が足りなくてあわてたり。それも、みんないい思い出。

サウンドチェック
 バックバンドの人たちに一番緊張が走るときかな。これが上手く行って、本番で思い通りの音が出せれば半分は成功。後の半分はシンガーズとの調和。


←発声(左:中央・山下さん、右:神大・松本さん)
 現役時代にも無かった、参加者全員での1000人の発声練習。最初に聞いたとき、すごい企画だと思った。
 そんな発声のギターの大役を務めたのが松本さん。
30年間も愛され続けたフーソンの作者。野音のステージで発声練習の指揮をとったのなんて日本中に1人しかいないよね。

リハ
 シンガーズもバックもPAも照明も観客も全員が手探りのリハーサル。でも、みんなが堂々としてた。さすがだね。こんな時のフーソンって魔法のような曲だと思う。


←開演
 開演直前の客席は、すでに超満員。後ろにも立ち見のお客さんがいっぱい。野音が一番暑かったころかな。
受付の外に出てた「かき氷」屋さんでは、飛ぶように売れてました。となりの「焼きそば」屋さんも、すっごい大盛でサービスしてくれたよね。

フリータイム
 独協さんのフリータイム開始。ポスターカラーのピンクが印象的な衣装でした。野音の空気が一気にヒートアップして、現役時代と全く変わらない「JORDAN'S RIVER」に各校から大喝采。


←目印
 各校の工夫を凝らした目印が楽しかった。左の写真はフェリスさん。綺麗な黄色と寄せ書きが印象的だった。これならOGも迷わず立ち寄ってくれるよね。
この色合い、結構好きでした。

 右の写真の駒沢さんは駅伝でお馴染みの旗が10本。これなら見逃すはずはないって感じ。左側に見えるグリーンの横断幕も目立ってた。
その前にいた神大はちょっと圧倒されちゃった。


←神大フリータイム(Heat Wave)
 突然現れたアロハ軍団。神大カラーの赤を入れたシャツで野音全体を波でさらうことが出来たかな。ガールズパートは最後の振り付けカッコ良かった。あんなに飛んでると思わなかった。(ビデオ参照)

神大フリータイム(こんぴらふねふね)
 このあたりから大雨になっちゃったけれど、負けるもんか…って思った。バンジョー弾いてる河野さんもギターを弾いてる岡本さんも、きっと同じ気持ちだったよね。


←証拠
 打ち上げの場で、エンディングで河野さんがすでに泣いてたと証言がありました。コンマスの大役、お疲れ様でした。ありがとうございました。言葉になりません。

赤・赤
 この写真が好きだ。山脇さんの名前もご存じない先輩だけれど最高にお気に入りの写真。
 僕はエンディングのフーソンは1回目はステージで歌い、2回目は客席から感動を体感してた。3回目はどこにいたかって?…それは内緒だよ。
ステージの一番高いところで全員を見てたかったんだ。


←達成
 このシンガーズの笑顔を見て、フーソンのコンマスをやって良かったと思った。手の角度も「ここまで上げてくださーい」って練習中は何度も叫んだけど、期待したとおりの角度だよ。
全員が達成感120%の笑顔だね。大好きな写真。

歓喜
 歓喜と感動って似てるけど、この写真はまさに歓喜。やったね、良かったね… いろんな歓喜が渦巻いてた瞬間。ステージからあふれ出しそうな、
そんな喜びを切り取ってみた。


←ウッドストック?(あるいは20万人コンサート)
 そう、3回目のフーソンはここにいたんだ。ステージの一番高いところ。
 シンガーズとバック、それから観客全員の熱気を一番感じられるところにね。ここから見ると客席の一番後ろがどこだかわからないくらいに人人人だった…。

撤収
 シンガーズが誰も上がっていないステージは、ちょっぴりさびしい。ステージ上がスタッフだけになっても、フーテナニー2004のシンボルフラッグは、いつまでも照明に照らされてて綺麗だった。


←打上
 現役のころはコンサート後にくたくたになりながら電車を乗り継いで、白楽まで帰ったよね。さすがに、今回はお泊り打ち上げ。旅館貸切。何度も杯を重ね、学年別の挨拶をし、短かった1日を語り合ったね。仲間に入れてもらえて嬉しかった。

長い夜を守ってくれた3人
 お酒を絶やすことなく、おつまみを絶やすことなく、微笑みも絶やすことなく、一晩中、宿の中を走り回ってみんなを守ってくれた3人。感謝の気持ちでいっぱいです。





Photo&Written by Hideto Wada(82)
(神大フリータイムの写真を除く)